Revitで注釈や文字を配置しているとき、**「引出線の矢印を変えたい」**と思ったことはありませんか?
- 「この現場だけ、矢印の表現を変えたい」
- 「もっと小さい矢印が欲しい」
……と感じてプロジェクトブラウザやUIを探しても、矢印の編集や追加方法が見つからず戸惑うことがあります。
今回はこの “矢印タイプの謎” に迫りつつ、実際の追加方法をご紹介します。
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🔍 矢印タイプ(ArrowheadType)はどこにある?
まず前提として、Revitの矢印は次のような注釈要素に使われています。
- 引出し文字
- 寸法スタイル
- タグのリーダー線
これらに共通して使用されているのが、**「ArrowheadType(矢印タイプ)」**という内部オブジェクトです。
ただし、矢印タイプはプロジェクトブラウザには表示されず、通常のファミリのようにロードや直接編集をすることはできません。
🔹 矢印を編集・追加する正規ルート
矢印タイプをコントロールできるのは 「管理タブ → その他の設定 → 注釈 → 矢印」 です。
手順
- 管理タブ → その他の設定 → 注釈 → 矢印 をクリック
→ 矢印スタイルのタイププロパティが表示されます。 - 新規作成(複製) でタイプを複製
→ 名前を「小さい矢印」などに変更。 - 矢印ヘッド(矢印のスタイル)の種類/塗潰し/サイズを指定
→ 矢印のスタイルをプルダウンから選択、塗潰しの有無をチェック、サイズを入力する。 - プロジェクトに適用
→ OKをクリックで、作成した矢印スタイルを「文字」「タグ」「寸法」のリーダー線設定で選択可能になります。


✅ ポイント
- 矢印は 通常の注釈ファミリとは異なる専用オブジェクト
- 編集できるのは「矢印タイプのプロパティ」のみ
🚧 注意点
- 矢印はテンプレートに含まれる設定なので、社内標準はテンプレートに組み込むのがベスト
- プロジェクトごとに手動で追加すると、図面表現がばらつくリスクあり
👉 「矢印がどこにあるのか分からない!」という声が多いですが、実際には 管理タブの中に隠れているんですね。そして、矢印のスタイルはデフォルトで入っているものしか選択ができないので、表現の自由度は低いです。