【Revit】隠線表示の設定方法|「なし・すべて・専門分野別」の違いと線種変更まで解説

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隠線表示とは?

Revitでは、他の要素の裏に隠れている部分を「隠線」として表示できます。

例えば、

  • 基礎の中にある柱
  • 壁の奥にある梁
  • 床下に通っている設備配管

これらを点線などで表現し、図面上で位置関係を分かりやすく整理する機能です。

隠線表示は、図面の情報量をコントロールする重要な設定です。


隠線表示は「なし・すべて・専門分野別」から選べる

隠線表示はビューごとに設定できます。

設定場所

ビューを選択
→ プロパティパレット
→ グラフィックス
→ 「隠線表示」

ここで次の3つを選択できます。


① なし

隠線を表示しません。
背後の要素は見えなくなります。

意匠図など、すっきり見せたい場合に適しています。


② すべて

分野に関係なく、隠れている要素をすべて表示します。

要素同士の位置関係を明確にしたい場合に有効です。


③ 専門分野別

ビューの専門分野に応じて、隠線を表示する対象が変わります。

実務ではこの設定が最も重要です。


「専門分野別」は要素の分野設定に依存する

「専門分野別」を選択すると、隠線の表示は次の2つで決まります。

  • ビューの専門分野
  • 要素に設定されている専門分野

つまり、

ビューの分野 × 要素の分野

の組み合わせによって表示が変わります。


具体例

ビューの専門分野が「構造」の場合

  • 構造要素の隠線は表示されやすい
  • 建築要素は表示されにくい場合がある

ビューの専門分野が「建築」の場合

  • 建築要素が優先される
  • 構造要素の扱いが変わる

これはRevit内部ロジックによる制御で、ユーザーが優先順位そのものを変更することはできません。


隠線の線種を変更したい場合

隠線の「表示ルール」とは別に、線の見た目(線種)は変更できます。


方法① ビュー単位で変更する

  1. 「VG(表示/グラフィックス)」を開く
  2. モデルカテゴリタブ
  3. 下部の「隠線」
  4. 線種を変更

点線・一点鎖線・任意の線種に変更可能です。
※この設定はビュー単位です。


方法② 分野ごとに線種を変える

例:

  • 建築ビュー → 点線
  • 構造ビュー → 一点鎖線

にしたい場合は、ビューテンプレートを使用します。

手順

① 管理タブ → 追加設定 → 線種
(必要に応じて一点鎖線を作成)

② 構造ビューを作成

③ VGで隠線を一点鎖線に変更

④ 「ビューテンプレートを作成」

⑤ 専門分野と表示グラフィックスを固定

これをテンプレート(.rte)に保存すれば、構造ビューでは自動で一点鎖線が適用されます。


まとめ

隠線表示は次の順番で理解すると整理できます。

  1. 「なし・すべて・専門分野別」から表示方法を選ぶ
  2. 専門分野別は「ビューの分野 × 要素の分野」に依存する
  3. 線種はVGやビューテンプレートで変更できる

隠線は単なる点線ではありません。

「何を見せるか」を設計するための、図面品質を左右する重要な機能です。

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