【Revit2024】「アタッチ/デタッチ」機能の役割と設定方法

Revitで構造基礎と構造柱をモデリングする際、
高さ整合を適切に管理するために欠かせないのが 「アタッチ/デタッチ」機能 です。

実務では、

  • 基礎厚を変更したら柱高さがずれた
  • レベル変更で柱の位置が合わなくなった
  • 意図せず柱が伸びる/縮む

といった現象が起こることがあります。

その多くは、
アタッチの役割や設定内容を正しく理解していないこと が原因です。


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1|アタッチの役割とは

アタッチとは、
部材の上端または下端を他の要素に高さ方向で拘束する機能 です。

構造柱の下端を構造基礎にアタッチすると、

  • 基礎厚の変更に追従する
  • 基礎レベル変更に追従する
  • 常に基礎上面に整合する

という状態になります。

重要なのは、
アタッチは「高さを固定する」のではなく、
高さを“追従させる”関係を設定する機能 である点です。


2|設定方法(構造柱 × 構造基礎)

■ 柱下端を基礎にアタッチする手順

  1. 構造柱を選択
  2. [修正]タブ → 「アタッチ」
  3. 対象の構造基礎をクリック

解除する場合は「デタッチ」を選択します。


2-1|アタッチバー(オプションバー)の設定項目解説

柱を選択して「アタッチ」を実行すると、
画面上部のオプションバーに詳細設定が表示されます。


■ ① 柱をアタッチ:上部/下部

柱のどちら側を拘束するかを指定します。

  • 上部:柱の上端を対象要素に拘束
  • 下部:柱の下端を対象要素に拘束

構造基礎に固定したい場合は通常「下部」を選択します。


■ ② アタッチスタイル:柱を切断

アタッチ時の柱の処理方法を決める設定です。

  • 柱を切断
    → 対象要素の面で柱をきれいにカットする
    → 断面図での納まりが安定する

さらに重要なのが、マテリアルが同じ場合の挙動です。

柱と基礎のマテリアルが同じ(例:コンクリート)場合、

  • 「柱を切断」「ターゲットを切断」を選択すると、自動的に要素が結合されます
  • 「切断しない」を選択すると、結合は行われません

つまり、

設定高さ拘束ジオメトリ結合
切断する自動で結合される
切断しないする結合されない

アタッチは本来「高さ拘束」の機能ですが、
マテリアルが同じ場合は、切断設定によって結合状態まで制御される という仕様になっています。


■ ③ アタッチ位置合わせ:最小の交差

柱と対象要素が複数面を持つ場合、
どの面に合わせるかを指定する設定です。

  • 最小の交差(標準)
    → もっとも近い面に自動的に合わせる

通常はこの設定で問題ありません。

複雑な形状の基礎やスラブで意図しない面に吸着する場合は、
この設定を確認します。


■ ④ アタッチからのオフセット

アタッチ面からの距離を数値で指定します。

例:

  • 0mm → 面にぴったり合わせる
  • -50mm → 面より50mm下げる
  • +30mm → 面より30mm上げる

仕上厚調整や構造的なクリアランス確保に使用します。


3|要素の結合との違い(整理)

アタッチと混同されやすいのが「要素の結合」です。

しかし両者は目的が異なります。

項目アタッチ要素の結合
目的高さ拘束形状の一体化
基礎厚変更時柱が追従する追従しない
レベル変更影響する影響しない

結合は、重なり部分を整理して一体化表示する機能であり、
高さを制御するものではありません。


4|図面ビューでの見え方の違い

アタッチと結合が混同されやすい理由のひとつが、
図面ビューでの見え方です。

■ アタッチのみの場合

  • 柱は基礎上面まで正しく伸びる
  • しかしジオメトリは別要素のまま
  • 断面図では境界線が表示されることがある

高さは整合しているが、
一体化はしていない状態です。


■ 切断+同マテリアル(自動結合)の場合

  • 断面図で境界線が消える
  • 一体のコンクリートとして表示される
  • それでも高さ拘束は維持される

表示上もジオメトリ上も一体化した状態になります。


まとめ

アタッチ/デタッチは、
構造基礎と構造柱の高さ整合を管理する基本機能です。

  • 高さを揃える → アタッチ
  • 形状を一体化する → 結合
  • 切断を選ぶ → 同マテリアルなら自動結合

見た目が似ていても、内部処理は異なります。

高さ拘束と図面表現を分けて理解すること。

それが、安定した構造BIM運用につながります。

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